ハバタクミミ

ポケモン対戦記

PJCS決勝大会 0回戦敗退

 

 

はじめに

Dumboです.PJCS2023が終わりましたね.決勝大会の熱い試合の数々には,本当に興奮させられました.世界大会への権利を獲得された方々も,入賞された方々も,本当におめでとうございます!

さて,自分はというと,ご存じの方もおられると思いますが,本戦1回目で64位(パチモン)となり,PJCS決勝大会の権利を獲得したにも関わらず,なんと幕張にはおりませんでした.まさかのPJCS決勝大会,0回戦敗退です.そこで,今回はその敗因について振り返っていきたいと思います.

 

敗因1:予選に参加することを決意

3月の段階では,そもそもPJCS予選にすら参加するつもりがなかった.2月頃から身の回りの事が忙しくなり,加えてレンタルパーティのレポートの仕様も変わってしまったため,育成に割く時間もなく,ランクバトルにもまともに潜れていなかった.たまたま3月末に時間ができたため,周りはレギュレーションCの仲間大会で予選の準備をされている方々がほとんどであったが,レギュレーションBのS4だけは頑張り,それ以降はしばらくポケモンバトルを離れるつもりだった.

過疎シーズンだったし,もうしばらくやらないと思っていたので,保存する意味はないと思い,上げれるところまで潜ることにした.結果めっちゃ溶かしたけど.

しかし,S4を終えて,とんでもないことが発覚.ポケモンバトルが楽しい,楽しすぎる.これ本当にやめるの? 加えて,予選1回目が1週間後に迫っている.まあ,あと1週間くらいは続けていっかと思ってしまった.レギュCの仲間大会にも出ておらず,環境も何も分からなかったが,とりあえず適当に構築を組んで予選1回目には参加することにした.これがこの後の顛末のきっかけとなる.

 

敗因2:予選3回目を突破

予選1回目,結局めっちゃ弱い構築で挑んだが,なんかレート1700超えるくらいは勝てるらしいことは分かった.この時は正直,予選抜けはどうでも良く,レギュC環境が楽しいだけだった.ただ,周りの方々の予選抜け報告の盛り上がりを見ると,自分も予選抜けラインに入ってみたいな的なことは,この辺りから思っていた.対戦やっぱ楽しいし,次の予選も2週間後にあるし,もう2週間くらい続けるか,となってしまう.

しかし現実は無情で,忙しいことには変わりない.当然,2週間あっても何もポケモンできない.基本,移動時間で机上論を考察するだけ.予選2回目と3回目に共通するが,特に以下の点に苦しんだ.

エントリー直前に構築を組む

まず構築がないと始まらない.しかし,構築をまともに考える時間がエントリー数時間前くらいしかない.決まったタイプの構築を使い続ければ,構築を一々考え直す必要がないのだが,自分には同じタイプの構築を長期間使えない.飽きるため.使えて平均2〜3日,以って1週間.基本毎回ギリギリで考えることになる.

練度0

当然組んだ構築で戦い始めるのはエントリー後になり,構築を固定した後にランクバトルで4〜5戦だけ動かしてみる.構築登録してから「これ弱っ」と思うことがほとんど.予選本番でも,正直構築の動かし方はまだ十分に分かっていないため,予選最初の30戦は予行演習.最後15戦だけ勝てばいっかで挑む.

個体,育成アイテム,テラピースがない

当然構築を毎回変える関係上,アイテムの消耗が激しい.金策やハピナスレイドがあるじゃんと言いたいところだが,それすらしている時間がない.四災を周回している暇なんてない.直前に急いで構築を完成させなければならないため,ボックスにいる個体をなるべくリサイクル採用.新しい個体を育成し直す時間すら惜しいため,テラピースの無駄遣いも惜しまない.フェアリーテラスのハバタクカミを用意するのに,水テラスの個体にテラピースフェアリーを使うのは当たり前.エリアゼロに捕まえに行くより,目の前の食堂で事が済むのだ.Time is money.この時の自分は,どうせこれが最後の対戦だと思っているが,後悔することになる.しかし同時に,この背景が本戦を突破してしまう鍵となる.

サブロムの構築がただの寄せ集め

予選2回目から,サブロムを使用し始める.しかし重大な問題に気付く.そもそも個体が1匹しか用意できないポケモンは,メインロムの構築に使用すると,サブロムで使えない.同じ構築を使うことなど,ほぼ不可能である.結果,サブロムの構築は,メインで使われていないポケモン以外で組まれた,ただの寄せ集めにならざるを得ない.しかし,これが予選を突破してしまう大きな要因になる.

 

2回目の予選はレート1760くらいまで上げて終わり.予選の中で動かし方を練習し,最後15戦はめっちゃ勝てることを確認したため,まあ次の予選で当たり構築引けばワンチャンあるんかな,と思った.対戦やっぱ楽しいし,次の予選も2週間後にあるし,もう2週間くらい続けるか,となってしまう.やめると言ってから,すでに1ヶ月が経っている.

2回目はサブロムも追加したのだが,そもそも90戦も対戦できないことがこの時点で判明していた.時間がないから上記のような事態に陥っているのに,なぜ90戦も対戦する時間があると思っていたのか.もはやサブロムが存在する意義がない.結果,3回目でサブロム用の構築を考えるのがめんどくさくなる.そんな時,2回目までの予選抜け構築の中に,雨寿司がいくつか公開されていた.対戦時間短そうだし,なんか何も考えずに回せそうだったので,ボックスを確認したところ,メイン構築から外れた寄せ集め+αで組めると発覚.サブロム登録完了.

 

 

しかし,予選3回目の本番,とんでもないことが発覚.メインの構築の対戦時間が長すぎる.イッカコノヨを使っていたのだが,全く対戦数をこなせない.これで45戦こなすのは正直辛い.そこで,とりあえずサブロムを回してみることに.ただ,波乗りヘイラッシャが勝てる未来が正直見えなかった.すでにある程度流行っていたし,環境的にも対応手段が知れ渡っていると思っていたため.まあどんなもんかなって程度に回し始めた.

そしてある程度試合をこなし,1つの事実に気付く.ペリカメが強い.なるほど,これペリカメで勝てばいいのかと.そこで波乗りヘイラッシャはサポート感覚で使い,ペリカメを通すことに方針転換.めっちゃ勝てた.

とはいえレート1765で終了.流石に予選抜けラインには入れなかった.と思っていたらボーダーめっちゃ下がった.なんか繰り上げ込みで予選抜けた.

 

敗因3:本戦を突破

本戦出れるようになってしまったわけだが,この時点で満身創痍である.そう,お金もテラピースも,もう尽きた.本戦で使う構築が,今ある個体やテラピースに制約されてしまう.加えて,自分はというと,3回目予選で170位で予選抜けである.そもそも,450人の中で上位64人に入るわけがないのである.まともに構築は組めないし,真面目に構築を組んだところで,あまり意味はない.この本戦は,もはや記念参加.なら何か面白い構築で出ようと思った.

そして本戦前日,ボックスをくるくると眺めていると,隅にいたグレンアルマと目が合う.君,そういやなんで消えた? こうして,例のイエアルマに辿り着くわけである.

dumbo-poke.hatenadiary.com

勝てる未来が見えないが,強い人と戦えるのは正直楽しみ.そして,いざ本戦.しかし,かの有名なバグだらけ本戦がやってくる.TLは大荒れ.多くの方々がまともに成果を上げられなかったはずである.ただ,自分はというと,そもそも勝つ気がない.試合と試合の間にソフトを切って失格になろうが,勝ち判定がなくなろうが,割とどうでもよかったので,通常運転.鋼のメンタルである.再戦も面白くないので,なるべく避ける方針でいた.そもそも,これが正式な結果になるわけがないとも思っていた.

ところが,イエアルマ達はというと,目の前の相手を次々に薙ぎ倒していく.え,お前らやれるの? 気付けば9勝3敗.なんか抜けラインっぽいところまで来てしまった.まあこれで正式な結果にならないだろうけど,イエアルマが意外にやれた証として,とりあえず終了.

余談になるが,この後,予選,本戦,決勝大会で結果を残しているイエアルマがそれなりに多いことが判明する.イエアルマが強かっただけである.自分は偶々辿り着いてしまっただけ.ありがとう,グレンアルマ.

そして,恐ろしい結果が発表される.

抜け確の戦績で順位なしの方々が存在する,そもそもフェアな大会ではない上での64位.公式さん,まずいことが起こってますよ.抜ける気がなかったのに抜けたとか,もはや笑い事じゃない.偶々構築が噛み合ったのと,不慮の事故,二重の意味で偶然64位になったのだ.

流石にやり直しだろうと思っていたが,公式の判断は本戦の追加開催.1回目の本戦上位64人には,そのままPJCS決勝大会の権利が与えられることになる.なんか本戦抜けた.

 

まとめ

お分かりいただけただろうか.こんなんで決勝大会まで辿り着くとは思ってなかったのである.参加するつもりのなかった予選に衝動で何故か参加してるし,勝つつもりのない構築で予選を抜けてしまうし,記念参加のつもりの本戦を不慮の事故込みで突破してしまったのだ.

これには公式も怒りのBAN.なんと自分のスケジュールを先読みし,都合が合わなくなる可能性がある日に,決勝大会の日程をすでに設定していたのである.本戦突破など微塵も考えていなかった自分には,差し迫る別の予定をシャットダウンする手段がない.泣きの降参ボタン,0回戦敗退である.

 

...

 

すごい上振れを引きました.ある意味いい経験だったかもしれません.これだけゆるくやってても,噛み合えば全国大会出場のチャンスがあるんだなと.同時に,今大会の方式は,やはり運や噛み合いの要素が強かったなと思いました.もちろん,決勝大会の上位陣は実力で決まったのは火を見るよりも明らかですが.

自分は,世界大会,全国大会に向けて本気で取り組む方々を,本当に尊敬しています.そういう方々には,大会で大いに活躍してほしいです.その上で,そこまでできなくとも,ダブルバトルに少しでも興味がある方なら,PJCSにもっと軽い気持ちで参加してみてほしいとも思ってます.運が良ければ,こんな感じでワンチャン全国大会にも出れますし,その過程がきっかけで,ダブルバトルへの取り組みがより楽しくなるはずです.少なくとも,自分はそうです.

自分の話に戻りますが,もう少し決勝大会出場のために色々もがく事はできたかもしれません.しかし,今回の本戦1回目の戦績が適切に反映されておらず,抜け確で順位なしの方々が存在すること,自分がその上で64位であること,上記から分かる通り,自分の実力で突破できたとは到底思えないことなどもあり,忙しいことをいい理由にして,降参を後押ししてくれました.もし都合が付いていれば出場していたのか,反実仮想は分かりません.ただ,こういった背景がある上で,出場のために無理に都合を付けようとする気は減ってました.世界大会の権利も確定しないですしね.

ただ,結果として全国大会出場枠を1つ無駄にしてしまった事は,本当に申し訳ないと思っています.今回の本戦の事故のために,繰り上げがなくなってしまったみたいです.自分よりも出る権利を得るに相応しいプレイヤーは山ほどいるのに,申し訳ないです.

 

今後

正直,今後自分が集中したい事もあり,仕事の忙しさも更に増すので,PJCS終わった後は今度こそしばらくポケモンバトルを離れようかなと思っていました.けど,やっぱり楽しすぎますね.先日の決勝大会見て改めて思いました.どうせまた,やめたいけどやめられないんでしょうね.麻薬です.

おまけに,FFの方々が公式大会でみるみる結果を残し,触発されるところもあります.もっと真剣に取り組まないと届かないだろうけど,自分が楽しめる範囲で,時間があれば今後もゆるりと精進できたらな,と思います.

何はともあれ,色々あったけど,個人的には楽しかったし,参加してよかったです.ポケモン続けれたらいいな.また同じ舞台に立てたらいいな.